さんち 〜工芸と探訪〜

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ちひさきものは、みなうつくし

ほのかに香る小さな渦、和歌山の老舗企業がつくる蚊とり香

投稿日: 2017年7月3日
産地: 和歌山
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こんにちは。ライターの小俣荘子です。
—— なにもなにも ちひさきものは みなうつくし
清少納言『枕草子』の151段、「うつくしきもの」の一節です。
小さな木の実、ぷにぷにの赤ちゃんの手、ころっころの小犬。
そう、小さいものはなんでもみんな、かわいらしいのです。

日本で丁寧につくられた、小さくてかわいいものを紹介する連載、第8回は和歌山県でつくられている「蚊とり香」です。

カラフルな小さな渦巻き、“いい仕事”してくれます

青々とした草木の様子や虫の声など、生き物たちの生命力を感じるこの季節。花火や夏祭り、キャンプなど屋外でのイベントが増える時期ですね。虫除けなどの対策もしたくなるところ。せっかく用意するなら、かわいらしいものはないかしら?と思っていたらこんなものを見つけました。

ほのかに香り漂う小巻タイプの蚊とり線香です。赤は朝顔、緑は西瓜、黄は柑橘系、紫は紫陽花と、色により香りが異なっていて、柔らかく優しい香りで虫を遠ざけてくれます。1巻が約2時間の燃焼時間なので、ちょっとした屋外でのひとときのお供として活躍しそうです。

箱には2色ずつ入っています。線香立てに差した姿もかわいらしいですね

一般的な蚊取り線香と並べてみました。ちょっと目がまわりそう?

先人の知恵と、自然由来の成分を活かして

製造は、紀州に根差した100年企業「紀陽除虫菊株式会社(きようじょちゅうぎくかぶしきがいしゃ)」。社名にも入っている除虫菊は、虫が嫌う成分が含まれている部位があり、茎を火にくべるだけでも除虫効果を発揮するといわれているそうです。その除虫菊からつくられた粉末を主成分に、昔ながらの製法の蚊とり線香をつくり続けています。

製品の質を決定づける除虫菊の粉末と燃焼を安定させる木粉、粉同士をつなぐための粉などを配合する作業は今でも職人さんが担当し、品質を保っているのだとか。丁寧につくられている様子が伺えます。そうしてつくり続けてきた蚊とり線香に香りのエッセンスを加えて生まれたのが「蚊とり香」なのだそうです。

小さな桐箱に、カラフルな掛け紙のかかったパッケージ

お出かけのお供としても、ちょっとしたお土産としても喜ばれそうな小さな蚊とり線香。優しい香りで、夏のひとときが楽しめそうです。

<掲載商品>
蚊とり香(日本市)

文・写真:小俣荘子
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