さんち 〜工芸と探訪〜

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古典芸能入門

古典芸能入門「日本舞踊」の世界を覗いてみる

投稿日: 2017年8月18日
産地: 東京
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こんにちは。ライターの小俣荘子です。
みなさんは古典芸能に興味はお持ちですか?
独特の世界観、美しい装束、和楽器の音色など、なにやら日本の魅力的な要素がたくさん詰まっていることはなんとなく知りつつも、観に行くきっかけがなかったり、そもそも難しそう‥‥なんてイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。

気になるけれどハードルが高い、でもせっかく日本にいるのならその楽しみ方を知りたい!そんな悩ましき古典芸能の入り口として、「古典芸能入門」を企画しました。そっとその世界を覗いてみて、楽しみ方や魅力を見つけてお届けします。

「踊ってみたい!」人々の思いから生まれた芸能

「踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら 踊らにゃ損々!!」
阿波踊りの一節です。美しい振り付けを見たり、リズムが聴こえてくると、人は不思議と身体を動かしたくなるもの。

現代の日常生活でも、アイドルの振り付けを仲間と再現した動画をSNSでシェアしたり、星野源さんの「恋ダンス」を真似して踊ってみたり。先日電車に乗っていると、1人の男の子が「PPAP」を踊りながら歌い始めたのをきっかけに、その車両中で子ども達が真似を始めて大合唱となりました (おそるべしピコ太郎さん!) 。
各地で開催される昔ながらのお祭りをはじめ、今年は渋谷のスクランブル交差点で開催された盆踊り大会も多くの方が参加し話題を呼びましたね。

さて、本日ご紹介する日本舞踊。実は、江戸庶民の「真似して踊りたい!」という思いから生まれた芸能なのです。

江戸時代のエンターテイメントとして大流行した歌舞伎。憧れの大スターである歌舞伎役者の真似をしてみたい‥‥。そんな江戸庶民たちの思いに応え、歌舞伎の踊りの部分を習える形にしたのが日本舞踊でした。

現代においても、お茶やお花のお稽古同様に、日本舞踊もお稽古ごととして広く門戸が開かれています。全く踊りに縁のなかった人でも飛び込める身近な世界であることも魅力です。
一方で、芸を追求し続けるプロならではの奥深い世界も存在します。歌舞伎の流れを汲むものだけでなく、新作や多様な表現が生まれています。
進化し続ける日本舞踊。その世界を覗きにでかけました。

今回は、国立劇場で開催された「親子で楽しむ日本舞踊」という企画にお邪魔してまいりました。小学生のお子さんから年配の方まで、たくさんの方々で賑わう公演。

古典作品の上演の他、日本舞踊家の花柳大日翠 (はなやぎ・おおひすい) さんによる解説 (衣裳やかつらの付け方、舞台装置の解説、上演作品の背景解説や会場全体で振り付けの実演など盛りだくさんの内容でした) 、衣裳や小道具の体験コーナーもあり、初めてでも楽しみながら日本舞踊の世界に入り込める企画となっていました。

衣裳の試着コーナー。華やかな衣裳を身にまとう子ども達で賑わっていました

日本舞踊の魅力、見どころ

この日上演されたのは、「子守 (こもり) 」 と「玉兎 (たまうさぎ) 」 。
どちらも歌舞伎舞踊として伝わるものです。動きの美しさに加え、ストーリー性の存在によって、その時々の登場人物の心情も描き出され惹きつけられます。 2作品とも、三味線音楽の一種である「清元節 (きよもとぶし) 」が伸びやかな旋律を奏で、お囃子が多彩なリズムを響かせており、踊りに一層の情緒を与えます。

「子守」 出演・五條詠絹 (ごじょう・えいきぬ) 写真提供:国立劇場

「子守」は、赤ん坊の面倒を見る少女の様子が描かれたお話です。
豆腐屋にお使いに行った帰り道、トンビに油揚げを取られてしまう少女。慌てて取り返しに追いかけますが転んでしまい、驚いた赤ちゃんが泣き出します。子守唄を歌ったりしながら一生懸命にあやします。

赤ちゃんが眠った後は、人形遊びなど一人遊びに興じる様子が描かれます。まだ幼い少女の想像力を通して、様々な役柄を演じる様子を楽しめます。少女のいじらしさや愛らしさ、故郷への思いなど心情を読み取りながら味わっていると思わず涙腺が緩んでしまう作品です。

「玉兎 (たまうさぎ) 」 若柳吉優 (わかやぎ・きちゆう) 写真提供:国立劇場

「玉兎」は、月の兎が餅つきをする伝説と、当時の団子売りの様子を合わせた少しナンセンスなファンタジー。後半では、かちかち山のストーリーが描写され、踊りから様々な登場人物の様子が浮かび上がります。美しい動きの中にコミカルな様子も描かれ見ていてフッと笑いがこみ上げる場面も。

今回の公演で解説を勤められた、花柳大日翠さんにお話を伺うことができました。記事の後半ではインタビューの内容をお届けします。

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