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簡単にできる浴衣のお手入れと洗い方。保管のポイントを知れば浴衣を長く楽める きものを今様に愉しむ

投稿日: 2019年6月29日
産地: 東京
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浴衣のお手入れ、保管方法を知って長く楽しむ

今年の夏、みなさんは浴衣を着る予定はありますか?

花火大会や夏祭り、ビアガーデン、はたまたちょっとしたお出かけに纏っても夏をより一層楽しめるように思います。今回は浴衣で出かけた後のお手入れや、翌年また楽しめるように保管しておく方法をご紹介します。

和服というと、お手入れや保管が難しいというイメージがつきまといますが、ポイントさえ押さえればとてもシンプルです。基本的には、1シーズン着て、季節の終わりに洗濯して片付けるだけ。汚れや汗、シワのケアをしておくとより長く美しく着られるので、脱いだらすぐにやっておくと良いこともありますが、ほとんどワンピースなどの洋服と同じです。

それでは、順を追ってご紹介していきましょう。

まずはハンガーにかけて陰干し

浴衣を脱いだら、まずはハンガーにかけて陰干しをします。ハンガーは洋服用のものでも問題ありません。

陰干しとは、直射日光の当たらない場所に干すこと。風通しの良い場所に干すことで、湿気を飛ばしシワを伸ばします。

浴衣は丈が長いので、ハンガーをかける位置によっては裾が床についてしまうこともありますが、気になるようでしたら下に敷物やタオルなどを敷いておくと良いかもしれません。または、お部屋の扉の上部分にハンガーを引っ掛けるようにして干すと裾がつかないちょうど良い高さになることもあります。

同様に帯や腰紐、伊達締めやウエストベルトなどもハンガーに干して湿気取りやシワ伸ばしを行います。肌着は、下着同様に毎回洗濯しましょう。

汚れのチェック

ハンガーにかけたら、全体に汚れやシミがないかをチェックし、見つけた場合はできるだけ早く処置します。水溶性の汚れは部分的に水洗い、ファンデーションなど油性の汚れの場合は少量の洗濯洗剤などを使って部分的に優しくもみ洗いします。真っ白なブラウスの襟などを汚してしまった時の部分ケアをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。

裾の泥やほこりによる汚れがある場合、泥は乾いてからタオルでつまみとり水拭きすれば問題ありません。ほこりは洋服ブラシなどで払えば取れます。そのままにしておくと生地に沁みてしまうので早めのケアが安心です。

汗をたくさんかいてしまった場合は、汗をかいた箇所を中心に霧吹きか、濡れタオルで挟むようにして湿らせます。一晩干しておくと水と一緒に汗も飛ばされています。

木綿や麻でなく、絹紅梅(きぬこうばい=木綿にシルクの織り込まれた生地)などの高級な浴衣の場合は、固く絞った濡れタオルを使ってお手入れします。

その他、下駄などの履物は、使った後に固く絞った濡れタオルなどで拭いておくと次も気持ちよく綺麗に履けて長持ちするのでおすすめです。

浴衣の洗い方

夏の終わり、浴衣を着終えたら、洗ってから片付けます。木綿の浴衣は洗濯ネットに入れて洗濯機で洗える(5分程度で十分)とも言われますが、心配な場合は手洗いかクリーニングが安心です。特に、縮みが心配な場合はクリーニングをお勧めします。

絹紅梅の場合は扱いが難しいのでプロへ。悉皆屋(しっかいや=着物専門のクリーニング)さんへ出しましょう。

自宅で丸洗いする場合は、袖を合わせてパタパタと折るだけの簡単な袖畳みにして洗濯ネットに入れて行います。大きなたらいなどに水を張り、洗剤(おしゃれ着用洗剤など)を適量入れて混ぜます。その中に浴衣を入れて全体を押し洗いします。この時、ぬるま湯だと色が移ることがあるので必ず水で行います。

最低2回すすいだら優しく水気を絞ります。力強く絞るとシワになるので要注意。すぐさまネットから取り出し、大きなタオルの上に浴衣を広げます。干す前に、水気を切りながら手アイロンで伸ばしておくと乾いてからのアイロンがけが楽になります。

全体を伸ばしたら、袖を伸ばせる状態で和装ハンガーにかけて風通しの良い場所で陰干し、乾いたら畳んで片付けます。アイロンをかけるのは翌年着る直前のほうが良いでしょう。

ちなみに、絞りの浴衣などは、アイロンをかけるとシボ(シワ模様)が伸びてしまうので、手アイロンのみで仕上げ、どうしてもきれいに伸びなかった箇所のみ当て布をしてふんわりとアイロンがけします。

有松絞りのシボ。糸でくくって染め上げることで立体的な仕上がりとなります

浴衣の保管方法

本畳みと呼ばれる、縫い目に沿った畳み方で浴衣を畳んだら、着物専用の包み紙「たとう紙(たとうし)」などに包んでから収納すると安心です。クリーニングから返ってきた際も、通気性を良くするため、ビニール袋から出してたとう紙に包みます。

たとう紙は、和紙でできているので通気性がよく、和服を湿気から守ってくれます。浴衣購入時に付いてきたり、通販でも手頃な価格で販売されているので、簡単に手に入ります。

防虫剤を利用する際は、洋服でも同じですが、直接浴衣の上には乗せず、たんすや衣装ケースの隅に置いて使用してくださいね。

オフシーズンの間の保管スペースの確保が難しいという場合もあるかと思います。そんな時には、トランクサービスなどを利用するのも便利です。

例えば、スマホアプリで簡単に利用できるトランクルームアプリ『サマリーポケット』から『着物ボックス』というサービスがリリースされました。きもの専門店「きものやまと」との提携で生まれたきもの専用ボックスです。ほかにも、着物や和服の預かりサービスは色々なところが提供しているので、一度調べてみてください。

夏の思い出となる時間を共に過ごした浴衣。ちょっとしたお手入れと管理に気をつけて、来年もまた愉しみたいものですね。和服といえど、浴衣は気軽なもの。身構えすぎず、ポイントを抑えればシンプルに扱えます。

夏のワードローブの1着として、思いっきり楽しんでまいりましょう!

<参考文献>
『大人のおでかけゆかた コーディネート帖』 (株) 小学館 著者・秋月陽子 (2008年)
『着物でおでかけ安心帖』 (株) 池田書店 監修・大久保信子 (2013年)
『京都で磨く ゆかた美人』 NHK出版 編者・日本放送協会 NHK出版 (2014年)

文・写真:小俣荘子 ※こちらは、2017年8月14日の記事を再編集して公開しました。
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