さんち 〜工芸と探訪〜

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なぜ泣ける?世界が注目の「人形浄瑠璃」 細やかな表情を生む製作現場へ 「現代の名工」木偶細工師の甘利洋一郎さんの工房で聞く、人形づくりのこと

投稿日: 2019年5月13日
産地: 徳島
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大人が感動する「人形劇」が日本にあります。何度見ても、ストーリーを知っていても涙してしまう。

それは、人形浄瑠璃。

日本中に地域の特色を持った人形浄瑠璃が伝わっています。中でも、ユネスコ無形文化遺産に登録された大阪の人形浄瑠璃「文楽」は、世界からも注目され、海外公演に招かれるほど。

この日本が生んだ「泣ける」人形劇の鍵を握る、浄瑠璃人形の作り手「木偶 (デコ) 細工師」を取材しました。

木偶 (デコ) を作り続けて40年、「現代の名工」

古くから人形浄瑠璃が盛んな地域として知られる徳島県。大いに流行した江戸時代から、多くの人形師が腕を振るってきた地域です。様々な娯楽に押され、担い手の数が減ってしまった今も、その技術は受け継がれています。

この地で今も人形を作り続ける木偶細工師で、「現代の名工」にも選ばれた甘利 (あまり) 洋一郎さんの工房を訪ねました。

工房には、様々な頭がずらり

工房には、様々な頭 (かしら) がずらり

かつての人形浄瑠璃の枠を超えた人形製作

甘利さんの元には、阿波の浄瑠璃人形にとどまらず、日本各地から人形の製作や修復の依頼が届きます。作られた人形は、国立文楽劇場にも納められており、プロからの信頼もあついことが伺えます。

近年では、大阪府能勢町の公認PRキャラクターや道頓堀のくいだおれ太郎の文楽人形など、これまでの浄瑠璃人形にないキャラクターの製作も甘利さんが手がけました。

甘利洋一郎さん

甘利洋一郎さん。様々な製作依頼の他、大学での技術伝承の講座を受け持つこともあるそう。人形浄瑠璃の面白さを伝え、未来に残すことに尽力されています

「最近では、海外の方から製作現場が見たいという問い合わせをいただいたり、文化財としての製作を依頼されたりすることもあります。

世界の人形劇を見渡してみると、子供向けのものが多く、日本のように大人のために発展したものは稀なのです。そういう意味で、日本の人形浄瑠璃は世界一と誇れるものであるように思います」

ロボット工学でも注目される人形の感情表現

様々な依頼を受ける甘利さんですが、中でも特に驚いたのは、ある研究者からの依頼だったそう。

東京大学と慶應義塾大学のロボット工学における共同研究で、文楽の人形が実験に使われました。その人形製作に協力した甘利さん。

「浄瑠璃人形には人間以上の表情が浮かぶと言われています。東京大学と慶応義塾大学との合同チームの先生が来られて人形を作ってほしいと依頼がありました。

人形の頭 (かしら) 、首と手、着物などに、7つのセンサーを埋め込んでその動きを測定するというものでした。ロボットの動きに応用するための研究なんだそうです。

400年前の技術が今の先端技術に影響を与えているというのは面白いですね」

甘利さん
浄瑠璃人形の腕

感情表現を担う腕

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