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富山を愛する地元メーカーが選んだ、おすすめローカルスポット5選 鋳物メーカー「能作」が手作りする観光カード「TOYAMA DOORS」と行く

投稿日: 2019年3月29日
産地: 高岡
編集:
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旅先でどこに行こうか迷った時、私はいつも地元の人に聞くことにしています。

もちろんガイドブックの情報も参考にしますが、地元の人がおすすめする場所なら確かだと思うからです。

高岡にある鋳物メーカー・能作本社の一角には、いつも人だかりができているコーナーがあります。

toyamadoorsの人だかり

「TOYAMA DOORS」と掲げられた場所には壁一面にカードがずらり。

能作がおすすめする富山の観光情報「TOYAMA DOORS」

ここは能作の社員がおすすめする富山県内のスポットを、カードにして閲覧できるようになっています。

その数なんと、200カ所以上。

カードは地域ごとに色分けされていて、なかには観光ガイドブックには載っていないような穴場も。地元に住んでいるからこそ知っているニッチな情報やおすすめポイントが書かれています。

カードなので一目瞭然。なんと千春さんをはじめ、産業観光部のみなさんが取材をして制作しました

カードは持ち帰りもOK。これまで知らなかった新しい富山の魅力を発見できます。

能作に聞く、富山でおすすめの場所は?「TOYAMA DOORS」ベスト5

200枚以上ある「TOYAMA DOORS」のなかでも、特におすすめの場所5カ所を仕掛け人である専務取締役の能作千春さんに選んでもらいました。

どれもおすすめだから迷うなぁ、と千春さん

どれもおすすめだから迷うなぁ、と千春さん

能作のぐい呑みで試飲もできる「若鶴酒造」

若鶴酒造

1つ目は「若鶴酒造」。富山県砺波市の酒造メーカーで、日本酒だけでなくウイスキーや焼酎などの蒸留酒もつくっています。能作でぐい呑みをつくり、若鶴酒造で酒造りを見学して試飲するツアーも大人気だそう。

若鶴酒造

富山は地酒も美味しいんです

目の前に高岡大仏が見える老舗旅館「角久旅館」

角久旅館

ガラスに映りこむのは‥‥

2つ目は「角久(かどきゅう)旅館」。高岡駅からも徒歩圏内にある角久旅館は、明治元年創業の老舗旅館。建物の目の前にはなんと高岡大仏がある、泊まるとご利益がありそうなロケーションが自慢です。

大仏が目の前にある旅館なんて、なかなかないですよね

大仏が目の前にある旅館なんて、なかなかないですよね

国内最大級の鐘がある、知る人ぞ知るドライブコース「二上山万葉ライン」

二上山の鐘

3つ目は「二上山万葉ライン」。高岡にある二上山は千春さんのドライブコースにもなっているそうで、晴れた日の景色は最高とのこと。観光客にはあまり知られていませんが、国内最大級の鐘があって鳴らすこともできます。

鐘はもちろん高岡でつくられたもの!

子どもたちも大好き!ドラえもんと遊べる公園「高岡おとぎの森公園」

おとぎの森公園でドラえもんと遊ぼう

4つ目は「高岡おとぎの森公園」。高岡といえば漫画家・藤子不二雄さんにゆかりのある場所としても有名で、園内にはドラえもんと遊べる場所もあります。千春さんもお子さんを連れてよく遊びに行くそう。

小さなお子さんのいる家族連れの方にぴったりですね

小さなお子さんのいる家族連れの方にぴったりですね

能作の職人たちも通うカレーうどんの店「吉宗」

カレーうどん吉宗

5つ目は「吉宗」。能作の職人さんたちも行きつけのカレーうどんのお店です。濃厚なカレーうどんはごはんと一緒に注文するのがおすすめ。県外から訪れている人も増えているそうです。

読むだけでおなかが空いてきました

読むだけでおなかが空いてきました

現在もカードの数が少しずつ増えている「TOYAMA DOORS」。

ゆくゆくは「子どもと一緒に楽しめるコース」「雨の日も楽しめるコース」など、カードを使って1日の過ごし方も提案していくそうです。

ちなみに、カードには能作の「てのりごちさん」がさりげなく隠れているので、ぜひ探してみてください

それにしても、ここは鋳物メーカーの能作の社屋。誰がなぜ、どうやって200軒以上もおすすめ観光先を選び、取材しているのでしょうか?

鋳物メーカーが観光に力を入れる理由とは

能作は1916(大正5)年の創業。真鍮や錫を使った茶道具や仏具、花器、テーブルウェアなど、さまざまな製品を展開する鋳物メーカーです。

「弊社は2017年に本社工場を現在の場所に移転しました。その時にものをつくるだけではなく、背景にある『こと』と『こころ』を伝えようと、『産業観光』をテーマにした新社屋をつくることになったのです」

完成した新社屋では工場の見学や鋳物製作体験ができるほか、カフェやショップが併設されるなど、規模が拡大。今では高岡を代表する観光スポットとして、全国から年間10万人以上が訪れる場所になりました。

えんじ色の巨大な建物が目印
独特な雰囲気の鋳物場。上から覗くと人の動きや作業の流れがよくわかります
工場見学ツアーの様子はこちら:「来場者は年間10万人以上!たった3人のスタッフから始めた人気ファクトリーツアー成功の舞台裏

「毎日たくさんの方に来ていただくなか、『次はどこに行ったらいいと思う?』とお客様から聞かれることが増えました。弊社に来てくださった後も、富山をまるごと楽しんでいただきたい。そこまで関わってこそ本当の観光だなという思いが強くなり、社員のおすすめを紹介することにしました」

千春さんたちはすぐに社員全員にアンケートを実施。本当におすすめしたいと思うスポットを書いてもらい、得票数が3票以上の場所だけを「TOYAMA DOORS」で紹介することにしました。

紹介する際には、なんと能作の社員たちがその場所を取材しているそう。実際に200カ所以上足を運び、テキストも自分たちで執筆しています。

toyamadoorsのカード

愛情たっぷりに紹介しているからこそ、思わず読み込んでしまいます

「お店に問い合わせると、『鋳物のメーカーが取材?』と不思議に思われる方も多かったのですが、趣旨をお話しするとみなさんとても協力的で。みんなで富山を盛り上げようという思いが伝わったのだと思いました」

「TAKAOKA DOORS」ではなく「TOYAMA DOORS」にしているのは、「富山全体の認知度を高めたいから」と語る千春さん。

富山県15の市町村の情報を取り上げています

手軽でおすすめしやすい上に、お客様が自分の好みに合わせてセレクトできるよう、観光ガイドブックのような形態をとらず、あえてカードにしました。

「能作に来て、富山のいろいろなところに行ってみたくなった」「今日は時間が足りなかったから、また富山に来たい」「今度は富山でもう一泊しよう」

「TOYAMA DOORS」がスタートしてから、そんな声を聞かれることが多くなったそう。

能作の取り組みは近隣にも波及し、近年では産業観光に力をいれる富山県内の企業も増えています。

ローカルな情報が満載の「TOYAMA DOORS」は、先陣を切って「産業観光」の分野に轍をつけ、ものづくりと観光を掛け合わせた能作のビジョンの賜物。

カードはここでしか手に入らないので、ぜひ、現地に行ってお気に入りを見つけてみてくださいね。

<取材協力>
株式会社能作
富山県高岡市オフィスパーク8-1
www.nousaku.co.jp

文:石原藍
写真:浅見杳太郎




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