さんち 〜工芸と探訪〜

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銭湯でアート鑑賞?強くて美しいタイルの世界 京都のカフェからタイル産地多治見まで、タイルをめぐる小旅行

投稿日: 2017年2月28日
産地: 多治見
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こんにちは。さんち編集部の尾島可奈子です。
大のお風呂好きと言われる日本人。子どもの頃父に連れられて行く近所の銭湯は、父にとっても私にとってもちょっとした贅沢の時間でした。最近はずいぶんその数も減ってしまった銭湯ですが、銭湯巡りが好き、という人が周囲にひとりはいますし、京都には元銭湯を活かしたカフェもあるそう。特にそのタイルアートが美しく、人気と耳にしました。今日は銭湯に行ったつもりで、湯船の向こうに覗く美しきタイルアートの世界を訪ねてみたいと思います。

京都、元銭湯を活かしたカフェ「さらさ西陣」へ

まず伺ったのは京都の「さらさ西陣」さん。元銭湯を活かしたカフェとして人気を集めています。

手前に自転車がたくさん停まっているのも、京都らしいですね。

手前に自転車がたくさん停まっているのも、京都らしいですね。

京都市北区、最寄りの千本鞍馬口のバス停から歩いて7分ほど。到着したお店は、その外観、まさしく銭湯です。わくわくしながら中に入ってみると…

高い天井、真ん中で大きく仕切られた空間。まさしく、銭湯です。そして壁一面のタイル、タイル。こちらに勤めて10年になるという店長の尾崎さんが迎えてくださいました。

脱衣所の鏡がそのまま残されています。奥が湯船だったところ。少し段差があります。

脱衣所の鏡がそのまま残されています。奥が湯船だったところ。少し段差があります。

男湯と女湯を仕切る壁が半分取り払われて、程よい間仕切りに。

男湯と女湯を仕切る壁が半分取り払われて、程よい間仕切りに。

こんなところに、元銭湯の名残が。

こんなところに、元銭湯の名残が。

尾崎さんはもともとこの近くのご出身。子供の頃にこのご近所の銭湯(船岡温泉と言って、こちらも素敵です)に通ったこともあったそうです。「さらさ西陣」は、京都市内に数店舗を構えるカフェサラサの2号店で、オープンして今年で16年になります。

「実は、銭湯でカフェがやりたくてここをオープンしたわけではないんです。もともとここは藤の森温泉という銭湯でした。銭湯が役目を終えて取り壊しの話が出た時に、当時1号店を開いていたオーナーに『こういう場所があるんだけど』と声がかかったんです。サラサは複数店舗ありますが、既にある場所を生かすのがお店を開く条件です。ここの場合は、銭湯がそのままコンセプトになったんですね」

建物のつくりは当時のままだという店内は、学生さんや主婦の集まり、常連さんのおじさんまで、幅広い層の方が思い思いにくつろいでいます。その壁面は一面のタイル張りです。マジョリカタイルと呼ばれる、今では使用禁止の鉛の釉薬が使われた古い時代のタイルが見所です。

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男湯側へのアプローチには、のれん風の「ゆ」の手ぬぐいが。なんとなくこちらの方が男性が多い?

男湯側へのアプローチには、のれん風の「ゆ」の手ぬぐいが。なんとなくこちらの方が男性が多い?

かつての番台のそばに、不思議な置物が。

かつての番台のそばに、不思議な置物が。

体重計のような、秤のような面白い置物を見つけたので、これも当時のものですか、と伺うと、あれは音楽を流すスピーカーですよ、と意外な答えが変えってきました。以前からあったように馴染んでいます。

「空間としてすでに出来上がっているので、後付けでいろいろと持ってきても馴染むんですね。うちは看板メニューを売りにしているわけでもなく(しいて言えば牛スジチャーハンかな、と教えてくれました)、ただ料理も空間も、安心してくつろげることを心がけています。他のお店との違いはやっぱりこの場所が持っている力です」

思えばかつて銭湯はご近所さん同士の社交の場。カフェという人が集って憩う場所にぴったりの空間かもしれません。それにしても、場所の持つ力ってなんでしょう。「さらさ西陣」さんでは時折ライブも行われるとのこと。昔その耐水性や丈夫さから銭湯に使われていたタイルが、今はその見た目の美しさや音の反響性がこのカフェで活きています。タイルのある空間が、どうして今人を惹きつけているのでしょう。もう少し、調べてみようと思います。タイル専門の博物館があると知って、岐阜県は多治見を訪ねました。

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