さんち 〜工芸と探訪〜

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Photo: (株) 桶屋

素材選びから仕上げまで、国内唯一の一貫生産。Shoji Worksの上質な木製ブラシで服にも自分にも喜びを。

投稿日: 2019年11月8日
産地: 大阪
編集:
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家に帰ってきたら、その日をともに過ごした服にブラシをかけてあげる。

なんだか心にゆとりができ、充足感に包まれる行為だと思いませんか?

「やっている自分にも酔えますよ」

そう笑いながら洋服ブラシのことを教えてくれたのは、老舗ブラシメーカー、株式会社ショージワークスの畦地貴之 (あぜち たかゆき) さん。

株式会社ショージワークスの畦地貴之さん

株式会社ショージワークスの畦地貴之さん

洋服ブラシのいいところ

イメージするだけでも素敵な日課ですが、ブラッシングは服にとってもうれしいことだといいます。

繊維の奥に付着した埃や花粉などが落ちる上に、繊維の流れを整えて絡まりをほぐすため毛玉ができるのを防ぐことができるのだそう。

生地の繊維が整えられることで、光をきれいに反射して艶が出ているように見えたりもするんだとか。

Shoji Works

Photo: (株) 桶屋

「ブラッシングの一番の良さは、やっていて気持ちいいこと。ブラシをかけることで、服に愛着がわきますし、『ボタンがとれかけているな』『ほころびがあるな』とか、細かいところにも気づけます」

まさに、服にとっては「いいこと尽くし」です。

でも、そうは頭ではわかっていても、毎日やるのは大変そう‥‥。

ついついそんな不安が頭をよぎりますが、ショージワークスの洋服ブラシを手にしてみて、不安よりも「ブラッシングしてみたい」「この道具を家に置きたい」という気持ちの方が強くなりました。

自社ブランドだから形にできたこだわり

株式会社ショージワークスは、ブラシ産業が盛んだった大阪市福島区で1925年 (大正14年) に創業。現在は、大阪に本社を残し、工場がある兵庫県加古川に拠点を構えてブラシづくりに取り組んでいます。

「もともとはOEM商品のみを製造していたんですよね。でも、徐々に売上も減少していく中でこのままでは続けられないと、思い切ってオリジナルのアイテムを開発することにしたんです」

「悔いが残らないようにやろう」という思いで立ち上げた自社ブランドが「Shoji Works」。素材や手仕事にこだわり、原材料の仕入れから完成に至るまでの全工程を一貫して自社工場で担っています。木製ブラシを一貫生産しているのは、国内でもここだけなのだとか。

Shoji Works

Photo: (株) 桶屋

Shoji Works

Shoji Worksのアイテム。洋服ブラシのほかにも、ヘアブラシ、ボディブラシなどがあります

ブラシの毛に使っているのは、馬や豚などの動物の毛です。

洋服ブラシには、主に馬の毛を使用。柔らかくてきめが細かく、コシもあり、デリケートな素材の服にも安心して使えるとのこと。試しに毛の部分に触れてみると、確かにほどよい手応えがありつつも優しい触り心地でした。

Shoji Works

ブラシの毛と同じように自然素材にこだわりたいとの思いから、持ち手の部分は木でできています。

木の中でも、洋服ブラシには耐久性が高いウォールナットを採用。木のぬくもりが感じられるとともに、重厚感のある仕上がりになっています。使うごとに変化していく色味も楽しめそうです。

Shoji Works

左がウール、右がカシミア用の洋服ブラシ

Shoji Works

持ちやすさや置きやすさ、見た目を追求して生まれた従来の洋服ブラシとは異なる形。幅広い素材の服に使えるよう、柔らかい白馬毛を使用(Photo: (株) 桶屋)

「ブラシのある暮らし」を届けたい

「日本で洋服ブラシが使われるようになったのは、文明開化で洋服が着られるようになってから。ブラシ発祥の地であるヨーロッパに比べたら、日本のブラシ文化の日が浅いのは当然ですが、もっと浸透していけばいいなと思っています。

そのためにも、見た目やデザイン、品質にもこだわって、日々の生活の中になじんでいくものを作っていきたいです」

そうした願いを込めて、最後の最後まで製品に目を行き届かせているのがショージワークスのすごいところ。

徹底した検品をしているため、ブラシの毛の抜けもほぼないのだとか。

愛着を持って長く使える道具なら、日々の服のお手入れも苦にはならなさそうです。

ブラシひとつで生まれる豊かな時間。

まだ経験したことがないという人は、ぜひ一度その気持ちよさを味わってみることをおすすめします。

<取材協力>
Shoji Works
公式サイト

文:岩本恵美
写真:(株) 桶屋、中里楓
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