さんち 〜工芸と探訪〜

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ここでしか買えない、ローカル良品

猫が好きなマタタビは、米とぎに最適だった

投稿日: 2018年8月1日
産地: 奥会津
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こんにちは。元中川政七商店バイヤーの細萱久美です。

つい最近退職し、独立したばかり。

これからも引き続き、モノづくりに関わっていきたいと思っています。どうぞよろしくお願い致します。

今までも、これからも日本の各地域に行くことがありますが、何らかのご当地モノとの出会いがあります。

美味しいモノは必ず。そして工芸品と出会えると、帰って使ったり飾ったりするのが楽しみになります。

流通や生産量の事情などで、その土地に行かないと手に入りにくいモノとの出会いは旅の醍醐味とも言えます。

比較的珍しいモノでも頑張ればネットで手に入る時代ですが、作られた背景や土地の香りを感じながら現物を選ぶと、モノへの思い入れも深い気がします。

そんな、各地で出会った優れものを紹介する連載の第一回目。

福島県奥会津「マタタビの米とぎざる」

今回は、ずっと行きたいと思ってようやく行けた福島県奥会津の三島町。毎年6月に開催される『ふるさと会津工人まつり』でどうにかこうにか購入できた「マタタビの米とぎざる」を紹介します。

どうにかこうにか‥‥とは、本当に言葉通り。工人まつりは、全国でも1、2を争う集客力のあるクラフトフェアです。その人気は噂以上で、販売開始9時前の7時位には下見客が結構集まり始めるのです。

さまざまなクラフトが出展していますが、特に人気なのはこの土地ならではの「ざるやカゴ」。

作りの良い山葡萄の籠バッグや、マタタビのざるは初日スタート時でないと入手困難のレア商品なのです。その現実に驚きつつも、何とかマタタビの米とぎざるを買うことが出来ました。

マタタビの米とぎざる

マタタビは、猫が好きなことでも知られていますが、三島におけるマタタビ細工は実に歴史が深く、遺跡の発掘品から、縄文時代には現在の技法が存在していたことが分かっています。

平成15年には、「奥会津編み組細工」は国の伝統工芸品に指定されています。

そんな伝統の技が継承されているマタタビのざるは、素材がしなやかで水分を吸うとより柔らかくなるので、お米を傷つけずに洗え、米とぎに最適です。

お米を上手に洗うポイントは、糠を素早く洗い流すことと、米粒をなるべく割らないこと。

マタタビのざるは、水切れが良いので糠もサッと洗い流せ、手にも米粒にもやさしい素材感なのです。乾きも比較的早いので清潔感も保てます。

マタタビの米とぎざる

色白で、ちょっと帽子みたいな愛嬌のある見た目なので、見える所に出しておいても良いと思います。

マタタビの米とぎざる

マタタビの材料を採取する時期は冬の1ヶ月に限られており、下準備も楽ではなく、作り手は決して多くないそうです。

生産も限られているのでいつでもどこでも手に入るものではないですが、三島町生活工芸館では展示販売があるので、ざるづくり最盛期の年明けから春頃は狙い目かもしれません。

奥会津は秘湯もあり、車で移動中も何度も素晴らしい絶景ポイントがありました。今回は車の旅でしたが、会津若松から新潟県の小出駅を結ぶ超ローカル線の「只見線」は絶景の秘境路線として有名だそうです。

過去の豪雨被害の影響も未だ残るようですが、只見川を眺めながらの、のんびり旅はぜひ計画したいと思っています。




細萱久美 ほそがやくみ

元中川政七商店バイヤー
2018年独立

東京出身。お茶の商社を経て、工芸の業界に。
お茶も工芸も、好きがきっかけです。
好きで言えば、旅先で地元のものづくり、美味しい食事、
美味しいパン屋、猫に出会えると幸せです。
断捨離をしつつ、買物もする今日この頃。
素敵な工芸を紹介したいと思います。






文・写真:細萱久美
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