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マンション住まいでも揃えたい基本の3つのお正月飾り 工芸と迎える新年

投稿日: 2016年12月19日
産地: 未分類
タグ:
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こんにちは。さんち編集部の井上麻那巳です。
今年も師走になりました。大人になると、1年経つのがあっという間。ここ数年はいつも「もう今年も残り1ヶ月かぁ」と12月を迎えている気がします。お雑煮とお年玉を楽しみにしていた子どもの頃とは違い、大人の年末年始は大忙し。年賀状を書き、1年間お世話になった家や会社を掃除して、年末のご挨拶。台所ではせっせとおせちを作り、年越し蕎麦の準備を始めます。ああ忙しい忙しいと言いながらもワクワクしてしまう、より良い年を迎えるための、年末年始の家しごと。1年を振り返り、これからを考えるこの時節に、日本の暮らしの工芸品を取り入れてみたいと思います。

本日は日本の春を迎える基本のお正月飾りの中から、マンション住まいでも飾りやすいものを3つご紹介します。

1. 中川政七商店の門松飾り

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年神様が迷わず降りて来るための依り代といわれている門松飾り。年神様とは、家内の安全や豊作を守る神様のこと。新しい1年の家内の安全を願って、年神様をお迎えするための目印を長寿や繁栄の象徴とされている松で作ったのが門松の始まりといわれています。読んで字のごとく、もともとは門に飾っていたものですが、現在のご家庭では玄関に飾るのがスタンダードとなっています。

中川政七商店の門松飾りは、常緑で不老長寿の象徴である「松」、真っ直ぐに伸び子孫繁栄の象徴である「竹」、冬に花を咲かせ気高さの象徴である「梅」と、縁起の良い松竹梅を木製の台座に乗せています。台座の形は末広がりの八角形。この八角形には新たな一年が幸せな広がりを迎えられるよう願いを込められているそうです。おめでたいづくしの門松です。

真っ赤な敷布と梅は奈良の手織り麻で作られています。

真っ赤な敷布と梅は手績み手織り麻で作られています。

飾りやすい卓上サイズの門松飾りですが、さらに小さい手のひらサイズも。これならひとり暮らしのマンションや会社のデスクの上にもぴったりですね。

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2. ことほきの注連飾り(しめかざり)

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注連飾り(しめかざり)も、年神様をお迎えするための準備のひとつです。注連縄(しめなわ)には、神の領域と現世を隔てる結界となり、神様をまつるのにふさわしい神聖な場所であることを示す意味があります。そもそも注連飾りとは、その注連縄に「稲穂」「裏白」「ゆずり葉」「だいだい」「御幣」などの縁起物を付けて作ったお飾りのこと。地域によっても形に違いがあり、現在では様々な注連飾りが作られています。

「ことほき」はふたりのクリエーターが日本の民芸と稲作文化に魅了され立ち上げた注連飾りのプロジェクト。普段は主にデザインや美術表現の仕事をしている鈴木安一郎さんと安藤健浩さんによって2011年に立ち上げられました。

ことほきの注連飾りは、毎年新しい藁(わら)で作られています。その年の春に田んぼに植えられた稲を、夏のまだ青いうちに刈り取り、乾燥させてきれいな藁に整え、春夏秋と時間をかけて丁寧に作られたその藁を使って、年の瀬に注連飾りへと仕上げられているそうです。

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かわいらしい鳥お飾りも。

かわいらしい鳥お飾りも。

ことほきの注連飾りにも、大きさ、形など様々な種類がありますが、どれも稲そのものの美しさが際立つ手仕事によるシンプルな作り。その凛とした姿と共に、気持ちも清く新しい春を迎えられそうです。

伊勢宮忠の三方(さんぼう)

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お正月の鏡餅やお月見お団子でおなじみのこちらの台、名前はご存知でしょうか。これは3つの方向に穴があいていることから「三方(さんぼう)」と呼ばれ、本来は神道の神事においてお供えを載せるためのものです。鏡餅も神様へのお供えだったのですね。略式では四角い形のお盆でも良いとされていますが、三方に飾るとより本格的で、他のお飾りにも気合いが入ります。

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こちらの三方は神都、伊勢の神殿・神祭具の専門店、伊勢宮忠によるもの。木曽の山にて育った天然木の中でも主に樹齢150~300年の木曽桧を使い、柾目(まさめ)挽きをして使用しているので、まっすぐの木目が美しいです。小さいものは3寸(9センチメートル)からサイズがあるので、飾る場所に合わせて選べるのがうれしい。

掃除道具食卓道具とご紹介してきた工芸と迎える新年、これにて終了です。少しずつ新年の道具を揃えて、毎年より良い年を迎えたいものですね。まだ少し気が早いですが、みなさま良いお年を。


中川政七商店
門松飾り

ことほき

伊勢宮忠
三方

文・写真:井上麻那巳
写真提供:ことほき
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