さんち 〜工芸と探訪〜

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プラントハンター西畠清順に教わる、日本の園芸 十二ヶ月

6月 一番簡単にお付き合いできる盆栽「復活草」

投稿日: 2017年5月20日
産地: 未分類
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こんにちは。さんち編集部の尾島可奈子です。
日本の歳時記には植物が欠かせません。新年の門松、春のお花見、梅雨のアジサイ、秋の紅葉狩り。見るだけでなく、もっとそばで、自分で気に入った植物を上手に育てられたら。そんな思いから、世界を舞台に活躍する目利きのプラントハンター、西畠清順さんを訪ねました。インタビューは、清順さん監修の植物ブランド「花園樹斎」の、月替わりの「季節鉢」をはなしのタネに。植物と暮らすための具体的なアドバイスから、古今東西の植物のはなし、プラントハンターとしての日々の舞台裏まで、清順さんならではの植物トークを月替わりでお届けします。

6月は復活草(ふっかつそう)。大人しそうな見た目ですが、さてインパクト大な名前の由来はどこにあるのでしょうか。今回も清順さんが代表を務める「そら植物園」のインフォメーションセンターがある、代々木VILLAGEにてお話を伺いました。

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◇6月 一番簡単にお付き合いできる盆栽「復活草」

復活草は雨が大好きな植物です。乾燥が続くと葉を閉ざして、自ら生命活動を停止してしまうんです。いわば仮死状態ですね。それが、また水をあげると葉を開いていって、緑に戻るという特殊な性質を持っています。だから復活草。これから雨が多くなるので、水が好きな植物がいいかなと思って選びました。

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盆栽のように外で育てますが、シダ植物なので日陰にもある程度耐えます。別名イワヒバと言って、崖にくっついて自生しているんですよ。それも断崖絶壁の、風がビュンビュン当たるようなところに生えているんです。一度海外からきた植物学者のお客さんを案内がてら、近くの山に登って命綱なしで復活草を採っていたら、高いところに登りすぎて降りられなくなったことがありました。23・4歳の頃だったかな。しばらく岩にしがみついたまま動けずに、同行した人になんとか上から引き上げてもらって事なきを得ましたが、今思うと復活草の名前をなぞるような経験でしたね (笑) 。

ヨーロッパだったらバラやチューリップが「キレイ」となるんですけど、日本人はこういう“けったいな”ものを愛でる文化があります。それはもう江戸時代くらいから。ミニマリズムというか、ちっちゃい中に世界観が凝縮した感じが好きなんですね。復活草は長らく盆栽の世界で愛されてきた植物ですが、育て方はシンプル。土が乾いてきたら水をやる、でOKです。そういう意味では「一番簡単にお付き合いできる盆栽」と思ってもらったらいいと思います。名前も縁起がいいので、父の日のプレゼントにも良さそうですね。

それじゃあ、また来月に。

<掲載商品>

花園樹斎
植木鉢・鉢皿
・6月の季節鉢 復活草(鉢とのセット。店頭販売限定)

季節鉢は以下のお店でお手に取っていただけます。
 中川政七商店全店
 (阪神梅田本店・ジェイアール名古屋タカシマヤ店は除く)
 遊 中川 本店 
 遊 中川 神戸大丸店
 遊 中川 横浜タカシマヤ店
 *商品の在庫は各店舗へお問い合わせください

——

西畠 清順
プラントハンター/そら植物園 代表
花園樹斎 植物監修
http://from-sora.com/

幕末より150年続く花と植木の卸問屋「花宇」の五代目。
日本全国、世界数十カ国を旅し、収集している植物は数千種類。

2012 年、ひとの心に植物を植える活動「そら植物園」をスタートさせ、国内外含め、多数の企業、団体、行政機関、プロの植物業者等からの依頼に答え、さまざまなプロジェクトを各地で展開、反響を呼んでいる。
著書に「教えてくれたのは、植物でした 人生を花やかにするヒント」(徳間書店)、 「そらみみ植物園」(東京書籍)、「はつみみ植物園」(東京書籍)など。
花園樹斎
http://kaenjusai.jp/

「“お持ち帰り”したい、日本の園芸」がコンセプトの植物ブランド。目利きのプラントハンター西畠清順が見出す極上の植物と創業三百年の老舗 中川政七商店のプロデュースする工芸が出会い、日本の園芸文化の楽しさの再構築を目指す。日本の四季や日本を感じさせる植物。植物を丁寧に育てるための道具、美しく飾るための道具。持ち帰りや贈り物に適したパッケージ。忘れられていた日本の園芸文化を新しいかたちで発信する。
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