さんち 〜工芸と探訪〜

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「この綿を一度着たら、戻れなくなる」HAAGの普段着、やわらかさの秘密

投稿日: 2020年3月25日
産地: 三重
編集:
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たくさんのものであふれる時代。

膨大な選択肢の中から、本当に自分に合うものを選ぶのはなかなか難しいことかもしれません。

そんな中、これなら迷いなく長く使っていけそうだと思えるものに出会いました。

アパレルブランド「HAAG (ハーグ) 」のデイリーウェアです。

HAAG

触り心地はまるでカシミヤのよう‥‥。そこには綿という素材の本質的な心地よさが宿っていました。

HAAG

綿(コットン)で作られたスウェットや靴下などのプロダクト

原点は赤ちゃん用の肌着

HAAGは三重県に拠点を構える「スマイルコットン社」が手がけるオリジナルブランド。社名と同じ「スマイルコットン」という特別な綿生地を使っています。

「この綿を一度着たら、戻れなくなりますよ」

そう自信をもって話すのは、スマイルコットン社の片山英尚さん。

スマイルコットン社の片山英尚さん

スマイルコットン社の片山英尚さん

スマイルコットン社がある三重県北部は、明治以降、紡績業がさかんな地域だったそう。

「戦後、祖父が機械編みであるメリヤスニットの工場を立ち上げ、父が『肌にやさしい、カシミヤタッチの綿生地をつくりたい』とスマイルコットンの原形を作りました。でも、1970年代当時は大量生産、大量消費の時代。技術面でもコスト面でも折り合いがつかず、手応えはありませんでした」

それからおよそ20年後。

時代とともにニーズも変化。その肌触りのやわらかさと軽さが注目され、ベビー用肌着として商品化がスタート。

そんな赤ちゃんのデリケートな肌にも安心して使える素材・スマイルコットンに、デザイン要素をプラスして生まれたのがHAAGでした。

やわらかさの秘密は糸にあり

そもそもスマイルコットンと通常のコットンの違いは、なんなのでしょうか。

HAAG

左がスマイルコットン、右が通常のコットン。同じ10gの重さでも、スマイルコットンの方がボリューム感があり、ふんわりとしていることがよくわかります

その秘密は糸にあります。

糸というのは、わたの繊維を「撚る(よる)」というねじり合わせる作業をすることでできるものですが、その撚りをほぐして戻すことで繊維と繊維の間に空間ができ、ふんわりとやわらかい肌触りを生み出しています。

HAAG

繊維間に空間ができることで、スマイルコットンはやわらかさだけでなく、保温性や吸水性、速乾性にも優れているそう

HAAGのアイテムやパッケージにあしらわれている数字は、糸の太さを表すもの。糸からこだわって作られていることを物語っています。

HAAG

数字は、製品に使われている糸の番手 (太さ) を表すもの。数字が大きくなるほど、糸の太さは細くなります。着心地を考えて糸を使い分けているのだそう

日々身につけるものだからこそ、ストレスなく

HAAGというブランド名には、「スマイルコットンの生地でハグされて笑顔になってほしい」という願いを込めたとのこと。

HAAG
HAAG

「どんなに素材がよくても、使ってくれる人や身につけてくれる人がいてはじめてブランドとして成り立つと思うんです。食べものと同じです。食べてくれる人がいるから、美味しいってわかる」

そんな思いから、HAAGでは「肌にやさしく」というコンセプトを第一に、普遍的でありつつもカラーやフォルムに現代らしさを取り入れたデイリーウェアを展開しています。

HAAG

スウェットジップパーカー。ダブルジッップ&形崩れしない二枚仕立てのフードがうれしいところ

HAAG

トレンドのテーパード型のスウェットパンツ

HAAG

片山さんがお風呂上がりに履いているという靴下。「ふかふかで絨毯をはいているかのよう。とても暖かいけど蒸れませんよ」

アトピーや敏感肌の方はもちろん、日々身につけるものだからこそ、違和感やストレスのないものを求めている人へ。

まずは、その手触りをぜひ体感してみてください。

きっと誰かにも教えたくなるはずです。

<取材協力>
スマイルコットン
三重県三重郡川越町豊田一色234-1
http://i-haag.jp/

文:岩本恵美
写真:スマイルコットン提供、中里楓
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