さんち 〜工芸と探訪〜

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暑中見舞いの時期。「文香」でいつもと違う夏の挨拶を贈ってみては。 京都の香老舗、薫玉堂が夏季限定で作る朝顔の文香

投稿日: 2018年7月28日
産地: 京都
編集:
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暑さ厳しい折、いかがお過ごしでしょうか。

ちょうど今頃、二十四節気の小暑 (7月7日頃) から立秋 (8月7日頃) までを暑中と言うそうです。

そんな夏真っ盛りの時期に、「厳しい暑さですがお変わりありませんか」と互いの安否をたずね合うのが暑中見舞い。

定められた記念日がなくとも、季節の移り変わりに合わせて気持ちを形に表して届ける、というのが四季のある日本らしいなと感じます。

そんな夏の挨拶に使ったら喜ばれそうな文房具を、京都で見つけました。

京都の香老舗、薫玉堂が夏限定で販売する、朝顔の文香

白檀をベースに数種類の香りを調合して朝顔の香りを再現した文香。ふっくらとしたシルエットもかわいらしい

文香 (ふみこう) はその名の通り手紙とともに封筒に入れ、相手が開封した瞬間や読んでいる時間に香りを添えるもの。

はがきで送るのが恒例の暑中見舞いですが、今年は夏らしい香りを添えて封書で送ってみるのはいかがでしょう。少し趣を変えるだけで、季節感や気持ちが一層伝わる贈りものになりそうです。

また文香は、手紙以外にもぽち袋に添えたり、手元で名刺入れやお財布、本や手帳にしのばせて淡い移り香を楽しむこともできます。

作り手は、日本最古の御香調進所。

京都は西本願寺前にお店を構える薫玉堂 (くんぎょくどう) は、その創業を安土桃山時代、1594年 (文禄3年) までさかのぼる日本最古の御香調進所。

以前、「きょうは何の日?」のお香の日の回でもご紹介しました。

代々伝わる調香帳 (レシピ) には、長い年月をかけて自然が熟成させた香木をはじめ、薬種として漢方にも使用される植物のことがたくさん記されているそうです (写真:中島光行)

どこか静ひつな雰囲気が漂う、お香の計り売りの様子 (写真:中島光行)

夏らしい香りを添えて、いつもと違う暑中見舞いを

朝顔の文香は、夏だけの限定販売。花言葉は「固い絆」、「愛情」だそうです。

香りは思い出をよみがえらすと言います。同じ香りをわけあって言葉を交わしたら、離れていても、一緒にこの夏を過ごしているような気持ちになれるかもしれませんね。

香りと一緒に封筒に入れるのは、夏らしい絵はがきでも、話したいことがたくさんあれば便せんでも。「お元気ですか?」の思いを言葉と香りにのせて届けたら、それだけでもう、立派な夏の贈りものの完成です。

<掲載商品>
文香 朝顔 (薫玉堂)

文:尾島可奈子 *2017年7月の記事を再編集して掲載しました。今年の夏は特別な暑さが続いています。お互いの息災を確かめ合う暑中見舞い、改めて良い文化だなと思いました。
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