さんち 〜工芸と探訪〜

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きょうは何の日?

3月5日、サンゴの日。豊かな海が育てた天然の贈りもの

投稿日: 2017年3月5日
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こんにちは。さんち編集部の杉浦葉子です。
日本では1年365日、毎日がいろいろな記念日として制定されています。国民の祝日や伝統的な年中行事、はたまた、お誕生日や結婚記念日などのパーソナルな記念日まで。数多ある記念日のなかで、こちらでは「もの」につながる記念日をご紹介していきたいと思います。
さて、きょうは何の日?

3月5日は、「珊瑚の日」です

「サン・ゴ(3・5)」の語呂合わせから、世界自然保護基金(WWF)が1996年(平成8年)に制定したという「サンゴの日」。サンゴは3月の誕生石でもあります。

サンゴは植物でも鉱物でもなく「珊瑚虫(さんごちゅう)」と呼ばれる動物。「珊瑚虫」は、サンゴ礁と宝石サンゴに分類されます。海岸などで見られるサンゴ礁と違って、宝石サンゴは海底100メートルから1200メートルの深海に生息していてその成長も遅く、人の目に触れることはなかなかありません。わずか1センチ成長するのに、なんと約50年かかる種類もあるといいますが、動物であるサンゴにはやはり寿命があり、いつかは朽ちて海底の砂になってしまうのだそうです。

日本にサンゴがもたらされたのは、仏教伝来のころ。正倉院の宝物の中に地中海サンゴが見られたことからも、地中海産の宝石サンゴがシルクロードを渡って、聖武天皇に献上されたという伝えがあります。江戸時代までは地中海産のサンゴが主流でしたが、明治以降、日本のサンゴ採取漁業が急速に発展。その後、土佐沖で発見された桃色サンゴと赤サンゴの品質の良さから世界の注目を集めることとなりました。現在では高知県の伝統産業として定着しています。

豊かな海が育てた天然サンゴを、艶やかに

日本のサンゴ製品の約8割は高知県で生産されています。「高知サンゴ工房」は、国内でも数少ない工房と店舗併設型の宝石サンゴ専門工房。気軽なサンゴアクセサリーから芸術品ともいえる作品まで、天然サンゴの美しい素材を生かした、たくさんの作品を製作しています。

宝石サンゴの硬さは、人の歯と同じ硬さ。歯科技工士が使う工具を改良した道具を使うのだそう。30年以上の経験を積んだ職人が、貴重な宝石サンゴの荒彫りから仕上げ彫りまで1人の手で行い、大切に加工しています。すべてが天然の1点ものです。

歯医者さんのような機械で、サンゴに細工を施します。

歯医者さんのような機械で、サンゴに細工を施します。

赤や桃色、そして白。磨きをかけて艶やかに仕上げます。

赤や桃色、そして白。磨きをかけて艶やかに仕上げます。

サンゴの色あいは生命や血を意味し、古くから魔除けやお守りにされてきました。人の一生よりも長い時間をかけ、豊かな海が育てたサンゴ。3月のお誕生日お祝いや、結婚35周年の「珊瑚婚」の贈りものにぜひ。きっと喜んでもらえるはずです。


<取材協力>
高知サンゴ工房
高知市桟橋通4-7-1
088-831-2691
http://www.kochi-sango.com

文・写真:杉浦葉子
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