さんち 〜工芸と探訪〜

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産地で晩酌 〜伊賀編〜

江戸時代から受け継がれる濃厚な豆腐田楽

投稿日: 2017年6月7日
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こんにちは。さんち編集部の西木戸弓佳です。
旅の楽しみのひとつ、おいしい食事。旅先ではやはり、その土地でしか食べられない地のものを楽しみたいものです。
食べるのも飲むのも大好きなさんち編集部。旅前におこなう企画会議では、胃がいくつあっても足りないんじゃないかというほどの取材候補が並びます。その中でも特に皆さんにおすすめしたい、厳選した産地の良店を紹介する「産地で晩酌」。今回は、和田竜さん原作、嵐の大野智さん主演の映画、「忍びの国」の舞台として話題となっている三重県・伊賀編です。

歴史を感じるどっしりとした佇まい

晩酌を楽しむのは、松尾芭蕉が生まれた町・伊賀上野。芭蕉翁生家や記念館の近くにある、豆腐田楽の専門店「田楽座わかや」さんです。「影待や菊の香のする豆腐串」と、芭蕉の句にも登場する豆腐田楽は、伊賀地方の郷土料理です。

大きな吹き抜けのある店内。広い2階席もある

店内に入ると、お味噌が焼ける香ばしい匂い。それだけでお腹が減ってきます。
豆腐田楽の専門店、田楽座わかやさんの創業は1829年(文政12年)。200年近く続く、老舗の人気店です。四方を山に囲まれた、伊賀地方。昔は、海のものが手に入りにくかったため、豆腐が貴重なタンパク源として重宝されていたそうです。

店内にある炭火の焼き場

11代目の店主が炭火の焼き場で1本ずつ丹精に焼きあげる豆腐田楽は、有機栽培の大豆で作った手作り豆腐に、3年仕込みのオリジナルのお味噌が塗られたこだわりの一品。代々続く秘伝のお味噌は、中部に多い「大豆仕込み」と関西に多い「米仕込み」を併せ持った全国でも珍しい大豆・米のどちらにも麹をつける製法。中部と関西の食文化が交わる、三重らしさを感じます。

地元で穫れた大豆「フクユタカ」と天然にがりで作られた手作り豆腐

味噌が焼ける香ばしい香りが店内を漂う

藁の刷毛を使って味噌が塗られる

江戸時代から受け継がれているという、漆塗りの田楽入れ

お味噌の焼けた香ばしい香りをまとって運ばれてきた、熱々の豆腐田楽。ツヤツヤした表面が美しいです。
しっかりした味付けの豆腐田楽、ご飯との相性が抜群に良くご飯に乗っけて食べるのも人気とのこと‥‥ですが、伺ったのは晩酌の時間。同じお米なら相性はいいだろうという、ちょっと無理のある論を言い訳に、地元のお酒を頂きます。合わせたのは、地元・伊賀市の大田酒造さんで作られた「半蔵」。すっきりとした味が、濃厚な豆腐田楽にぴったりでした。

「半蔵」は伊勢志摩サミットで出されたことで有名なお酒

多いかなと思った16本の田楽も、ペロッと完食。栄養満点の豆腐に、体が喜んでいる気がします。
秘伝のお味噌は、春先には山椒、冬には柚子が入るのだそう。季節を変えてまた楽しみたい、伊賀の郷土料理・豆腐田楽。おいしい香りに包まれながら、お店を後にしました。

こちらでいただけます

田楽座わかや
三重県伊賀市上野西大手町3591
0595-21-4068

文 : 西木戸弓佳
写真 : 菅井俊之
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