さんち 〜工芸と探訪〜

SUNCHI ~ Explore japan through regional crafts ~

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旅に行くなら、これから変わる町を見ておきたい。進行形で発展する嬉野・有田へ 新店 kasaneとbowl、NOMANNE、新幹線開通の嬉野温泉駅 etc‥ #mediacruise

投稿日: 2018年5月15日
産地:
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これまで、日本各地の工芸を取材してきたさんち。

各所を訪れるたびに、「もっともっと多くの人たちに、まだ見ぬ地域の魅力を知ってもらいたい」と思う気持ちは強くなっていきました。

今回発足したのが、複数のメディアが手を取り合ってひとつの地域へ取材に伺う「#medeiacruise(メディアクルーズ)」のプロジェクト

mediacruise

参加メディアは、
明日の朝が楽しみになるような情報を届けるインスタマガジン「cocorone」

これからの暮らしを考えるウェブメディア「灯台もと暮らし」

女子クリエイターのためのライフスタイルマガジン「箱庭」

パーソナルメディアマーケティングサービス「drip」

そして、「さんち」の5チームです!


これまで各々に各地を取材してきた5メディアが行動を共にしたら、どんな化学反応が起こるのでしょう?

行き先は佐賀県。嬉野市、有田町、佐賀市を周った充実の2泊3日を、2日に渡ってレポートします。



2日目:有田町で焼きもの文化の根付く場所を訪ねる


有田焼の価値を活かしたセレクトショップ「bowl」へ

以前オープン前に伺った「bowl(ボウル)」さんを再訪。

有田 bowl

マネージャーである高塚裕子(たかつか ひろこ)さんは、お隣の波佐見町にあるセレクトショップ「HANAわくすい」の運営を経て、ここ「bowl」の立ち上げに携わりました。

波佐見で作られている波佐見焼が日用品として古くから使われてきた一方で、有田焼は絢爛豪華な贅沢品として愛されてきたもの。

「波佐見でお店をした時はカジュアルをアップさせたのですけれど、有田はドレスなので、ドレスダウンさせるイメージでお店づくりをしようと思いました」と、高塚さん。

産地の特徴をお店作りに活かし、有田だからこそできる、贅沢品を日常使いに落とし込んだようなセレクトショップを目指しているそうです。

有田 bowl

有田焼の贅沢さを引き立てつつも、お店にやってくる人々がハードルを感じないように商品をセレクトするのは、バイヤーとしての高塚さんの敏腕さがあってこそ。

穏やかな空気感の店内には、有田焼はもちろんのこと、高塚さんが各所から買い付けたアイテムが並んでいました。

「in blue 暁」で、お酒好きがつくる酒器にうっとり

お次は陶芸家の百田暁生(ももた あきお)さんの工房兼ギャラリーショップ「in blue 暁(インブルー あかつき)」へ。

in blue 暁

大きく窓をとったモダンな佇まいのギャラリースペースは、百田さんがこだわり抜いて作った空間です。

in blue 暁

窓の外の景色に、青白磁の美しい造形美が映えます。

in blue 暁

お酒好きの百田さんがつくる酒器のお話に、思わず顔がほころぶ(おなじく)酒好きのさんちチーム。

こちらの酒器については、個別の記事でより詳しくご紹介しますね。

歴史ある建物を活かしたニューオープンの和カフェ「kasane」

お腹もすいてきたところで、ランチにお邪魔したのは、鈴木達男さん、愛子さんのご夫婦が2018年4月9日にオープンしたばかりの和カフェ「kasane(かさね)」。

有田の和カフェ kasane(かさね)

江戸時代末期に建てられた歴史ある建物を改装したお店は、ゆったりと落ち着ける雰囲気です。

有田の和カフェ kasane(かさね)

佐賀県内でラジオ番組のレポーターを務めていた奥様の愛子さんが、東京で出会った達男さんとともに佐賀に戻って開業したこちらのお店。

有田の和カフェ kasane(かさね)

焼きものの歴史と、美味しい食材がすぐそばで手に入る風土に惹かれ、有田という場所を選んだのだそうです。

有田の和カフェ kasane(かさね)

もともと東京で料理人をしていた達男さんが腕を振るう料理には、佐賀の食材がふんだんに使われています。

「地元の方々や、有田焼を目当てに足を運んでくる人がほっと一息つける飲食店として、もっと地域に馴染んでいきたいです」と愛子さん。

今後有田のまちでどんな風に活動されていくのかが楽しみです。

お土産用に、「古伊万里酒造」の有田焼ワンカップを調達!

お腹がいっぱいになったところで、次に向かったのは、こちらも以前取材させていただいた古伊万里酒造さん。

#mediacruiseで行っているクラウドファウンディングをサポートしてくださった方へのリターン用に、お土産を調達しに行ってきました!

古伊万里酒造 NOMANNNE

こちらは、有田焼のカップに、古伊万里酒造で作っている佐賀の地酒が入った「NOMANNNE(ノマンネ)」。

大人気につき品薄状態が続いているので、この機会にぜひ手に入れていただきたいです。

古伊万里酒造 NOMANNNE

現代のくらしに馴染む有田焼「hibi」

2日目も終盤に近づいてきたところで、次は有田焼の専門商社であるヤマト陶磁器さんへ。

ヤマト陶磁器 hibi

有田焼を現代の価値観で再編集し、より日常で愛されるモノをつくるために誕生したブランド「hibi(ヒビ)」のディレクションを手がける山口武之(やまぐち たけし)さんにお話を伺いました。

ヤマト陶磁器 hibi

アートディレクターの藤榮央さんと一緒に、窯元さんへの提案やデザイン、ブランディング、販売まで、通貫して責任をもたれている山口さん。
新しい有田焼に出逢わせてくれる「hibi」のプロダクトを前に、ついついお土産選びに夢中になってしまいました…!

ヤマト陶磁器 hibiのなみだ壺
ヤマト陶磁器 hibiのブローチ

「hibi」の魅力については、別の記事でもご紹介します。
そんなこんなで、有田にどっぷりと浸かった2日目は終了。
夜は、和多屋別荘さんから歩いてすぐの場所にある「居酒屋ゆたか」さんへ。嬉野名物の温泉湯豆腐と地酒をいただきました。

SNS埋め込み

3日目:進化する嬉野の魅力を肌で実感

最終日は、嬉野市のこれからを担うスポットをご案内していただきました。

新幹線の線路建設現場に潜入!嬉野観光の未来に思いを馳せる

最初に向かったのは、2022年に開通予定の、新幹線駅舎の建設地です。

新幹線 嬉野温泉駅
新幹線 嬉野温泉駅

ゆくゆくは線路が敷かれて駅のホームになる予定の場所を、今回特別に案内していただきました!
「嬉野は街が魅力的なので、駅周辺に主要施設を密集させるのではなく、あえて街に繰り出したくなるような景観を目指して周辺施設の準備を進めています」
と、建設・新幹線課の松尾憲造さん。

新幹線 嬉野温泉駅

辺りを見渡すと、山肌の茶畑が目に入り、いずれは車窓からこの景色が見えるのかな…なんてうっとり想像してしまいました。
市をあげての嬉野観光への想いを伺ったあとは、改めて、街の中心部である温泉街に入っていきます。

古い旅館をリノベーション。地域の人と観光客が交わる場所へ

嬉野 カフェ 宿 レンマ

次に向かったのは、古田さんの会社の新拠点となる、リノベーション中のスペースへ。

嬉野 カフェ 宿 レンマ

ここは、古田さんのご実家からすぐそばにある、廃業してしまった古い旅館。
職人さんの手によって手入れをされている最中でした。

嬉野 カフェ 宿 レンマ

「昔の人はすごかねぇ。ものを作るときの芸の細かさを見せつけられるよ。ほら、こことか見てみて?」

嬉野 カフェ 宿 レンマ

そう言って見せてもらった井戸の石組みには、しっかりと固定するために組子状にする細工が施されていました。

嬉野 カフェ 宿 レンマ

他にも、昔から大事にされてきた、仕立ての良い建具があちこちに

嬉野 カフェ 宿 レンマ
嬉野 カフェ 宿 レンマ
嬉野 カフェ 宿 レンマ
嬉野 カフェ 宿 レンマ

「ここを起点に、観光客や地域の面白い人たちが交わって嬉野を楽しんでいけるような仕掛け作りをしようと思っています。リノベーションの過程も周りの人たちに積極的に関わってもらいながら、ゆくゆくはコミュニティスペースや体験型ツアーの拠点としても活用する予定です」と話す古田さん。

すでに構想が頭のなかにある様子で、この場所が形になっていった先に、嬉野に起こるであろう素敵な変化が見えた気がしました。

眺めのよい「天茶台」でランチタイム

そうこうしているうちに、あっという間にお昼の時間。

次に、茶畑の中から嬉野を見渡すことができる「天茶台(てんちゃだい)」に連れて行ってもらいました!

嬉野 天茶台

「眺めがよくてきもちいい〜!」

美味しい嬉野茶を、同じく嬉野で作られる肥前吉田焼の窯元「224porcelain」さんの「ORIGAMI」という湯呑みで提供していただきます。

嬉野 天茶台

こちらは、ドイツのレッド・ドット・デザイン賞も受賞しているそう

恵まれた天候のなか、嬉野を全身で感じられる贅沢な時間を堪能し、大満足の一行。

嬉野 天茶台

お茶の葉に黒いシートをかけて、甘みを引き出す工夫についても説明していただきました

絶景の茶畑で、ツーリズムの新たな施策を垣間見る

そして、私たちを乗せた車は、さらに標高の高い茶畑を目指して走り出します。

なんでも、嬉野の茶畑の中でも特に絶景だというポイントに向かっているんだとか…

嬉野 絶景茶房

じゃん!

これまで見たこともないような一面の茶畑に、思わず大きく深呼吸してしまいました。

嬉野 絶景茶房
嬉野 絶景茶房

ここは、佐賀大学との共同研究で、茶畑を観光資源として活かす「絶景茶房」の建設予定地です。
研究を担当している佐賀大学大学院の河原幸有美さんが、プロジェクトについて説明してくれました。

絶景茶房の説明

「この場所は嬉野では珍しく、山の頂上に平面で栽培をしている茶畑です。研究のために嬉野にあるほぼすべての茶畑に足を運んで、最も景色の美しい茶畑としてここを選びました。現状だと、観光客は茶畑に足を踏み入れることはできないので、ここに『絶景茶房』を建設してツーリズムに活用することで、嬉野の魅力をより感じてもらいたいなと思っています」

空気が澄んでいるときには、茶畑の向こうに大村湾を一望することもできるそう。
「絶景茶房」として嬉野のお茶と景色に親しむ施設を作ることで、産地としての新しい価値提案が叶うはずです。

嬉野 絶景茶房

思わず見とれてしまう程の景色に、「絶景茶房」の建設がどんどん楽しみになった私たちだったのでした。

たったひとりの尾崎人形職人、高柳さんに会いに行く

さてさて、#mediacruiseも終盤に差し掛かったところで、さんちチームは箱庭さんとともに嬉野を出発。

尾崎人形で人気の高柳 政廣(たかやなぎ まさひろ)さんの工房を尋ねます。

佐賀 尾崎人形

ぽてっとしたフォルムに、なんとも可愛らしい表情の尾崎人形たち。
作り手である高柳さんの雰囲気をそのまま写し込んだような愛らしさに、ついつい顔がほころんでしまいました。

佐賀 尾崎人形 高柳さん

尾崎人形の制作者 高柳政廣さん

尾崎人形は、鎌倉時代の蒙古襲来によって日本にやってきたモンゴル人たちから伝わった、佐賀県尾崎地区に伝わる郷土玩具。

佐賀 尾崎人形

尾崎人形は、型でつくられます

しかし、現在この尾崎人形を作っているのは、高柳さんたったひとり。
もともとは別の仕事をされていましたが、60歳で定年したことを機に、当時この地域で途絶えてしまっていた尾崎人形作りを復刻させたのです。

佐賀 尾崎人形 高柳さん

知り合いのイラストレータさんによるオリジナル長太郎人形(高柳さん版)

日本だけでなく海外でも大人気なので、せっせとものづくりをする傍ら、最近はオランダにまで行ってワークショップを行ってきたそうです。
箱庭 ✕ さんちでも尾崎人形の絵付けワークショップを行う予定です!詳細は後日の記事でお知らせしますのでお楽しみに。

佐賀 尾崎人形



#mediacruiseはまだはじまったばかり!

mediacruise

2泊3日の5メディア合同取材ツアー。
他の4メディアも併せたリアルタイムのワクワク感は、TwitterやInstagramの「#mediacruise」でぜひお楽しみください。

普段の地方取材とはちょっと違った取材が新鮮で、大所帯での移動はまさに「大人の修学旅行」状態!

めいいっぱい佐賀を楽しんできた取材クルーの私たちが、ここからは記事やイベントを通してみなさんに情報をお届けします。

#mediacruiseはまだまだはじまったばかり。

一緒に楽しんでいけるよう、さまざまなコンテンツを用意していくので、楽しみにしていてもらえたら嬉しいです!






同時取材した5メディアで、佐賀旅の記事を公開中です

それぞれのメディアが切り取った佐賀。どうぞ合わせてご覧ください。

・cocorone:cocorone TRIP 佐賀特集始まります

・灯台もと暮らし:「佐賀県嬉野・有田で見つけた新しいメディアと取材の在り方。「#mediacruise」に行ってきました!【ファインダーと私】」

・箱庭:「地域とメディアを繋ぐ新しい取材のかたち「#medeiacruise」。 箱庭が選ぶ佐賀の「おみやげBOX」つくりました!」

・drip:「知っているけど、知らない世界。”mediacruise 佐賀 嬉野編」







文:山越栞
写真:藤本幸一郎


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