さんち 〜工芸と探訪〜

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産地の工芸品

佐賀

肥前

ふりゅうめん 浮立面

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概要

楠や桐、檜などの木を彫って作られる鬼面。阿吽の面相を一対とする。佐賀県南西部に伝わる伝統芸能「面浮立」の際にこの面を付け、五穀豊穣祈願や雨乞祈願、奉納神事を行う。近年では魔除けとして家に飾る習慣もあり、新築祝いや結婚祝いの贈り物として用いられることも多い。

浮立面は雌・阿 (左) と雄・吽 (右) で一対となっている

浮立面は雌・阿 (左) と雄・吽 (右) で一対となっている

面浮立は、笛、鉦、太鼓などの囃子に合わせて舞います。佐賀県南西部の伝統芸能で、五穀豊穣、雨乞祈願、奉納神事などの祭典や特別な行事の際に行われてきました

鬼面をつけて踊る「面浮立」の様子

100種類ほどのノミを使い分けながら削り出していく

100種類ほどのノミを使い分けながら削り出していく

歴史

浮立面の起源については様々な説がある。例えば、大友氏との合戦に由来するというもの、豊臣秀吉の朝鮮の役に由来するというものなど。

とりわけ有力とされるのが、1530年頃、神埼郡田手畷(佐賀県神埼市)での戦説である。

この戦は、中国地方から侵略してきた大内氏を、竜造寺氏が迎え撃ったもの。
龍造寺氏は軍勢が少なく圧倒的に不利な状況であった。負け戦を覚悟したそのとき、配下であった鍋島平右衛門の一族郎党百騎余りが、「シャグマ」と呼ばれる麻や馬の毛で作られたたてがみをかぶり、鬼のような異様な姿で奇襲をかけて撃退したと伝わっている。
そのとき踊った戦勝踊りが「面浮立」の元になっているという説である。

いかにも勇壮で、人々に好まれてきた由来ではあるが、残念ながら、記録には「シャグマをかぶって」とはあるものの、「鬼面を着けて」とは書かれていない。
また、「面浮立」が行われる中心地域である七浦と、戦のあった神埼とのつながりが明らかではない。
さらに七浦のいくつかの地区には、「面浮立は諫早 (いさはや) から伝わった」という伝承も残っている。

おそらくは農耕に伴って、耕作に害をする悪霊を封じ込め、豊作を願う神事として面浮立ができたのではないかと考えられる。

現存する浮立面で最も古いものは、鹿島市飯田地区と矢の浦地区に残っている面で、推定250 300 年前の作。当時は宮大工らが地元民から要請を受けて製作していたのではないかと推測される。

現在は、鹿島市にある2つの工房にて3人の職人が技術を継承しおり、その文化と面づくりの技術は脈々と受け継がれている。

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