さんち 〜工芸と探訪〜

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ホワイトデーのお返しは老舗菓子店のマシュマロから始まった 博多・石村萬盛堂のチョコレイトマシュマロ

投稿日: 2019年3月9日
産地: 福岡
編集:
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もうすぐ3月14日、ホワイトデーです。男性が女性に、バレンタインデーにチョコレートをもらったお返しをするという日ですね。

この文化はいつどこからはじまったのか、みなさんはご存知でしょうか?実は、日本からはじまったものだったのです!

九州・博多生まれの「ホワイトデー」

昭和52年のある日のこと。明治38年に博多で創業した「石村萬盛堂」では、この日も自社のメイン商品となる博多銘菓「鶴乃子」をつくっていました。「鶴乃子」とはマシュマロ生地で黄身あんをくるんだお菓子です。

当時の「鶴乃子」パッケージ。

当時の「鶴乃子」パッケージ。

現在の「鶴乃子」。卵型の箱は今も健在です。

現在の「鶴乃子」。卵型の箱は今も健在です。

卵型のすべすべしたマシュマロの中に、黄身あんが包まれているやさしいお菓子です。

卵型のすべすべしたマシュマロの中に、黄身あんが包まれているやさしいお菓子です。

社長を務める石村善悟さんが、お菓子づくりのヒントを探し、ある少女雑誌をめくっていたところ「男性からバレンタインデーのお返しがないのは不公平!」という投稿を見つけます。これを見た石村さんは「男性から女性へマシュマロをお返しする日を、自社商品『鶴乃子』をきっかけにして作れないかな?」と考えました。

そして出来上がったのが「鶴乃子」をつくる機械を使い、マシュマロの中にチョコレートを包んだ「チョコマシュマロ」。

そのコンセプトはまさに、

「バレンタインデーに君からもらったチョコレートを、僕のやさしさ(マシュマロ)で包んでお返しするよ」

というものでした!

日程はバレンタインデーのちょうど1ヶ月後に設定。満を持して昭和53年の3月、「マシュマロデー」という名称でスタートしたのです。

しかし、数年間はなかなか定着せず、売上の厳しい期間が続いたそうで‥‥。そんなとき、ある百貨店から新しい提案が舞い込みます。

「バレンタインデーのお返しがマシュマロというだけでなく、もっと幅広い文化にできないか?」「マシュマロの白を想起させる、『ホワイトデー』という名称はどうか?」と。

このアイデアを取り込んだことが功を奏し、その後、マシュマロだけでなくいろいろなお菓子やものを贈るという現在の「ホワイトデー」文化が日本にどんどん定着していったのだそう。「ホワイトデー」の誕生についてはもちろん諸説ありますが、日本の老舗のお菓子屋さんが仕掛けたものだったのですね。

創業111年を迎えた「石村萬盛堂」のあらたな挑戦

創業した明治頃の「石村萬盛堂」本店。写真左側、「鶴乃子」ののぼりが。

創業した明治頃の「石村萬盛堂」本店。写真左側、「鶴乃子」ののぼりが。

「石村萬盛堂」は、現在も「鶴乃子」のほか、あらたなマシュマロ製品や和洋菓子の開発を続け、独創性と伝統性を大切にしながら商品開発を行っています。

2017年には、創業111年を迎えるのを記念し「石村萬盛堂」と奈良の「中川政七商店」コラボレーションパッケージの「チョコレイトマシュマロ」が生まれました。

「チョコレイトマシュマロ」5個入り400円(税別)

「チョコレイトマシュマロ」5個入り400円(税別)

「ストロベリィマシュマロ」5個入り400円(税別)

「ストロベリィマシュマロ」5個入り400円(税別)

中にはたっぷりチョコレート。ふわふわとろーりの食感です。

中にはたっぷりチョコレート。ふわふわとろーりの食感です。

博多銘菓として長年愛されてきた「鶴乃子」から生まれたマシュマロ。鶴は夫婦仲が良く、一生を連れ添うことから 「夫婦鶴」といわれ、仲よしの象徴ともされる縁起の良い鳥。これはホワイトデーの贈りものにぴったりです。

また、パッケージの上下には、博多の工芸品である久留米絣をイメージした模様が配されており、ご当地感も忘れません。

今年は元祖ホワイトデーのマシュマロで、お返しの準備をしてみてはいかがでしょうか。「もらったチョコレートを僕のやさしさマシュマロで包んで」お返ししてくださいね。もちろん、マシュマロだけでなく他の贈りものを添えていただいても女性陣は大歓迎であります。

<取材協力>
石村萬盛堂
福岡県福岡市博多区須崎町2-1
092-291-1592
http://www.ishimura.co.jp

文:杉浦葉子 ※こちらは、2017年3月6日の記事を再編集して公開しました。
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