さんち 〜工芸と探訪〜

SUNCHI ~ Explore japan through regional crafts ~

このページの先頭へ

あなただけの
さんちの手帖に

会員登録を行うことでお気に入りの読み物に栞を挟むことが出来ます。記事に栞を挟んで自分だけの栞帖をつくってみませんか?
メールアドレス:(必須)
※ 「.@(@の前にドット)」、「..(ドット2つ)」を含むメールアドレスはご利用いただけません
メールアドレスは既に使われているか、正しい形式で入力してください
会員登録する
既にアカウントをお持ちの方は こちら

退会手続き

退会すると栞した読み物や産地の情報が完全に消去され復元することはできません。本当に退会しますか?
キャンセル
退会する

子どもが「ものづくり」を好きになる。書店員がおすすめする工芸の絵本5選 クレヨンハウスのスタッフが選ぶ工芸に触れる絵本

投稿日: 2019年5月15日
産地: 読みもの
編集:
  • LINE

『ぐりとぐら』『おばけのバーバパパ』『だるまちゃんとてんぐちゃん』『おおきなかぶ』‥‥

「絵本」は、いつの時代も子どもたちの心を育んでくれます。

子どもの本専門店のスタッフが選ぶ、「工芸」に触れられる5冊の絵本

我が家の4歳になる娘も絵本が大好き。絵本の中で絵や文字に触れることで、彼女の世界観にも広がりが出てきたように感じます。

「もっともっと、いろんな絵本に触れてほしい」そんな思いから、今日は、書店員さんがおすすめする「工芸」に触れられる作品を紹介したいと思います。

訪れたのは東京・青山にある、子どもの本の専門店「クレヨンハウス」。

クレヨンハウス

1976年創業の子どもの本の専門店です。

「工芸に関わる絵本というひとつのジャンルを見つめ直す、とてもいいきっかけになりました」

そう話すのは、子どもの本売り場の馬場里菜(ばば りな)さん。

クレヨンハウスの馬場さん

いつもはお店のスタッフとしてお客様の選書のお手伝いもしているそうです。

どんな絵本が登場するのか楽しみです。

染色の世界を楽しむ『せんねん まんねん』

「最初にご紹介したいのは、『せんねん まんねん』です」

『せんねんまんねん』詩:まど・みちお、絵:柚木沙弥郎、理論社

『せんねんまんねん』詩:まど・みちお、絵:柚木沙弥郎、理論社

「工芸に携わる方の絵本と考えた時に、真っ先に染色家の柚木沙弥郎(ゆのき さみろう)さんが手がけた本をご紹介しないわけにはいかないと思いました。

柚木さんは民芸をアートに昇華させた第一人者でもありますが、絵本を出されたのは70才を過ぎてから。あかちゃん向きの絵本から、大人もたのしめる詩の絵本まで、全部で10冊ほど手がけています」

『せんねんまんねん』詩:まど・みちお、絵:柚木沙弥郎、理論社

『せんねんまんねん』詩:まど・みちお、絵:柚木沙弥郎、理論社

「本作は命のつながりや、万物の時の流れを感じられる絵本で、子どもたちに伝えていきたいテーマだと思い、選びました」

 いつかのっぽのヤシの木になるために
 そのヤシのみが地べたに落ちる

世の中のあらゆるものごとは、繋がり合い、連動している。まどさんの詩の世界の中で、柚木さんの絵がたゆたい、踊っているようにも見えます。

「言葉と絵が響き合っている作品です。柚木さんの絵がほんとに素晴らしくて、色使いや、色彩のにじみかたも含めて、柚木さんの染色家であられるところが存分に出ている作品ではないでしょうか」

リアルなわにの存在感は木版画の力『わにわにのおふろ』

2冊目は、子どもたちに大人気の「わにわにのえほん」シリーズ。

『わにわにのおふろ』(文:小風さち、絵:山口マオ、福音館書店)

『わにわにのおふろ』(文:小風さち、絵:山口マオ、福音館書店)

お風呂が大好きなわにわにがお湯をため、湯ぶねにつかり、おもちゃで遊んだり、あぶくをとばしたり、歌をうたったりする楽しい絵本です。

「版画家で絵本作家の山口マオさんが手がけた作品で、木版画で描かれています。

木版ならではの無骨さが、わにのゴツゴツした肌感にぴったりだなと思います」

『わにわにのおふろ』(文:小風さち、絵:山口マオ、福音館書店)

『わにわにのおふろ』(文:小風さち、絵:山口マオ、福音館書店)

「文章の小風さんから、可愛らしいワニではなく、ワニらしいワニを描いてほしいと言われて、ワニ園に行って研究されたそうです」

確かに、本物のワニみたいです。

「わにわにの姿がパッと目に飛び込んでくるのは、木版画で刷りを重ねているからこその、立体感かなと思います」

子どもたちに大人気のシリーズですが、実は刊行当初、親御さんたちの評判があまりよくなかったのだとか。

伝統工芸の絵本

「身体も洗わずに湯ぶねにつかっちゃうし、タオルの上に横になってからだを拭いちゃう(笑)。でも、子どもはお風呂が楽しくなるようですね」

うちの娘もわにわにが大好き。特に好きなのは「洗面器をかぶって歌うところ」なのだとか。

きっと、自分も同じようなことをしているので親しみがわくのでしょう。

作家さんのこだわりや想いは、作品を通してきちんと子どもたちに伝わっているのだと感じられました。

絵本は、工芸やアートに触れられるひとつのメディア

柚木さんの染色にしても、山口さんの木版にしても、美術館に行かなければ見られないような工芸作品に、知らず知らずのうちに出会えるのが絵本の魅力でもあります。

クレヨンハウスの馬場さん

「絵本は、小さなお子さんから大人まで、工芸やアートに身近に触れられるひとつのメディア」だと馬場さんは言います。

「美術館でなければ見られないようなアート作品や文学に、0歳の頃から触れられて、それを好きな時に読めるというのは、実はすごいことなんじゃないかと思うんです。

日々目にしている絵本を通じて、知らず知らずのうちに小さい頃から読書体験を重ねることで、目を養い、心を育てることにも繋がるのではないかなと思います」

1 2 3
1⁄3
  • LINE

Follow us

全国の工芸・産地にまつわる読み物を毎日更新しています

さんち〜工芸と探訪〜の読み物は各種ソーシャルメディアでも配信中。 今すぐフォローして最新情報をチェックしよう!

関連の読み物

「さんち 〜工芸と探訪〜」がアプリ「さんちの手帖」として登場しました。記事を読むだけではなく、旅の栞や旅印帖として使える、あなたのおともになるアプリです。

  • App Storeからダウンロード
  • Google Playで手に入れよう

アプリの詳細を見る