さんち 〜工芸と探訪〜

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「さんち」がおすすめする季節の贈りもの

2月14日に贈る 日本一の靴下

投稿日: 2017年2月6日
編集:
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こんにちは。さんち編集部の尾島可奈子です。

たとえば1月の成人の日、5月の母の日、9月の敬老の日‥‥日本には誰かが主役になれるお祝いの日が毎月のようにあります。せっかくのお祝いに手渡すなら、きちんと気持ちの伝わるものを贈りたい。この連載では毎月ひとつの贈りものを選んで、紹介していきます。

連載第2回目のテーマは「バレンタインに贈るもの」。愛を伝える日、贈るものの定番は何と言ってもチョコレートですが、実はヨーロッパでは、恋人探しにあるアイテムの力を借りる風習があるそうです。それは靴下。男性が女性と話しながら脚を組み、チラリと靴下を見せたらそれは彼女を愛しているサイン。値段も手頃で何足あっても困らないので、異国のお話にあやかって贈りものにするのもいいかもしれません。

そんなわけで2月の贈りものは靴下に決定。今日は靴下を編み続けて生産量日本一の奈良県に、贈りものにぴったりの靴下を探しに行きましょう。最近は履く人や季節、目的に合わせて様々なタイプの靴下が作られているようですよ。

———

奈良県の靴下生産量は国内シェア約34%(平成24年統計)で全国第1位。ソックス丈に限ればなんとシェア率約56%(同上)にものぼります。県内では北西部の大和高田市、広陵町、香芝市一帯にその生産が集中。もともと綿織物の産業が発展していたこの一帯に、明治に靴下の編み立て機が持ち込まれ、次第に農家の閑散期の副業として靴下作りが広まっていったそうです。

そんな日本一の靴下産地の技術を生かして商品開発をしている靴下ブランドがあります。奈良の県番号から名前を取った「2&9(ニトキュウ)」。ブランド名の示す通り、商品づくりを奈良県内の靴下工場に限定。「しめつけないくつした」「ぬげにくいくつした」など機能や履き心地を追求した靴下を、県内の各メーカーさんとオリジナルで開発しています。2&9のアイテムを例に、日本一の靴下産地ならではの個性豊かな靴下をいくつか追ってみましょう。

しめつけないくつした

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ストレッチ性の強い糸を極力使わずに、細い糸を2本合わせて編むことで足をしめつけないように作られた靴下。通常履き口に入るゴム糸をあえて少し低い位置に入れることで、ずり落ちを防ぎならゴム跡がつきにくい仕様に。昨年11月にさんちが取材した御宮知靴下さんと何ヶ月も試作を繰り返したという、2&9のデビューアイテムにして一番の人気シリーズです。

ぬげにくいくつした

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靴の中でするんと脱げてしまいがちなフットカバー。スポーツソックスを得意とし、世界的な大手スポーツブランドの靴下も手がける株式会社キタイさんと「どうしたらぬげにくくなるか」を研究して生まれました。2cm刻みの細かなサイズ対応や足の形にフィットするポケット状のかかとなど、キタイさん最新の立体成型技術を駆使して作られています。「もっとぬげにくくなりました」と自信を持って改良版の「2」を新たに出すところに、メーカーさんと一対一で商品開発をしているファクトリーブランドらしさを感じます。

におわないくつした

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インパクト大なネーミングの靴下には、越前和紙のふるさと福井県産の和紙繊維が編みこまれています。綿に比べて吸水性が高く匂いを分解する効果がある和紙繊維は、消臭・抗菌に優れ丈夫なので、何と宇宙滞在用の服にも採用されているそう。和紙繊維が靴下の内側で水分量を調節して、蒸れにくくさらりとした履き心地を保ってくれます。父の日にも人気が高いそうです。

しめつけるくつした

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「しめつけないくつした」の逆を行く「しめつけるくつした」は、足首に強めの圧をかけ、ふくらはぎにかけて圧がゆるやかになる構造。血の流れをサポートしてむくみを防いでくれます。土踏まず部分にはゴム糸が入っていて、足裏を刺激して足の疲れを和らげてくれるそうです。敏感肌の人でも履きやすいよう、糸は人間の皮膚に近く蒸れにくい絹糸が採用されています。立ち仕事をしている女性に人気があるそうで、バレンタインを機会にお世話になっている女性に贈るのもいいかもしれません。

山を登るくつした

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その名の通り、山登りやハイキングの足元を考えて作られた靴下。疲れとともに指先が上がりづらくなるのを、つま先立体構造が助けてくれます。足袋型なのは親指に力を入れやすいように。生地は長時間の歩行による足の疲れを和らげるよう、クッション性のあるパイル編み。春先のお出かけシーズンに向けて「一緒に行こう」と贈ったら、先の楽しみがひとつ増えそうですね。

足の形は人によって千差万別。合わせる靴や体調によってもコンディションが変わります。だから「機械に合わせて靴下を作るというより、靴下に合わせて機械をセッティングします」とは、以前さんちでご紹介した御宮知靴下さんの工場長、山下さんの言葉。その時工場に伺って感じたのは、糸の素材、太さ、編み方、デザイン、作る機械など、靴下は無数の条件のかけ算で作られている、ということでした。一つひとつの条件を変えていくことで、全く顔の違う靴下が生まれる。それはひとえに履く人を思ってこそ。

大切な人の足元を包むもの。ぜひ、贈る人を想いながら「これ!」というひと品を見つけてみてくださいね。

<掲載商品>
2&9
しめつけないくつした
ぬげにくいくつした2
におわないくつした
しめつけるくつした
山を登るくつした

<関連商品>
ハンカチブランドmottaとコラボしたギフトセットも。
「mottaコラボギフトセット」

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文:尾島可奈子

 

※掲載商品は、2017年2月時点のものです。
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